山奥夫婦の日記

久しぶりの、キャンカーの装備の話でも・・・の時間です。

キャンカーのいいところをいったら、グッスリ眠ることが出来る事。

市販のミニバンでもシートがフルフラットになりますが、どうしても凸凹が出来ていまいます。
その点、キャンカーのシートは本当にフルフラット。まっ平らになります。

そして、それを可能にしているのが、”ＦＡＳＰシート”。イタリア製のマルチシートです。
おそらく、国内のキャンカーで一番使用されているシートだと思います。

この他には、国産の”サプリオ”があります。こちらはバタフライでシートを畳む事が出来るので、床に組み込まれたスライドレールとの組み合わせで、フレキシブルにシートを移動させる事が出来ます。トランポ系のキャンカーに多い印象があります。

もちろん、ビルダーオリジナルのシートもありますが、キャンカーのシートと言えば、やっぱり”ＦＡＳＰ”が有名ですね。

サイズですが、シート幅は何種種類かあって、５００ｍｍ（１人掛用）、９００ｍｍ（２人掛用）、１２００ｍｍ、１５００ｍｍとあります。

我が家のブロスのシートは、１２００ｍｍです。座面の長さは４９０ｍｍ、背もたれの高さは３９０ｍｍ（ヘッドレストまでは５８０ｍｍ）です。
床から座面までの高さは、４１０ｍｍで、椅子に座る様な姿勢で座ることが出来ます。

気になる座り後心地は、若干固め。また、形状がフラットな為、ホールドしてくれません。
”自動車のシート”として考えると、〇は付けられないかな？

また、１２００ｍｍは３名掛ですが、実際３人で座ろうとするとちょっと厳しい。密着した状態になるので、ゆったり座る事は出来ません。

３人掛けをしたい場合は、１５００ｍｍが良いでしょう。でも、５ナンバーサイズのキャンカーでは寸法的に入らないようです。
そうなると、ハイエースのワイドボディなのですが、１５００ｍｍのＦＡＳＰを使用してるキャンカーは少ないみたいですね。
キャンカーは多人数で移動する事を目的としている訳じゃないから、それでいいのかな。

あと、気をつけないといけないのは、背もたれの低さ。我が家のキャンカーはスペーサーをオプションで付けましたが、標準ではこれがありません。（写真の右側の座席がその状態。）

身長１６６ｃｍの旧世代の人間の座高を持つボクが座ると、ヘッドレストが肩の骨のところに来ます。これでは低すぎます。


ヘッドレストは伸ばす事が出来ますが、背もたれと、ヘッドレストの間が、空いてしまい、座ってみると肩の辺りがフリーな状態で違和感あり。


そこで、ビルダーが考えたのが、その空間を埋めるスペーサー。（写真の真ん中の席）
これを付けると、座面からの高さが７２０ｍｍ（ビークルさんの場合）となり、ヘッドレストがしっかり頭に当たるようになるし、肩の辺りが”スカスカ”する事もありません。

写真なんかでよく見るのが、ヘッドレスト３個で１個（つまり、つながっている。）のスペーサーですが、ビークルさん（ブロスのビルダー）では、ヘッドレスト１個に対して、スペーサーも１個となってます。

キャンカーを購入をされている方で、人を後席に乗せる事が多い方は、この辺りは要チェックです。